リトルバスターズ!の総評
一週間前に購入したKeyのリトルバスターズ!を完全攻略しました.
総評では,具体的なネタバレは控えますが,ネタバレの基準なんて十人十色なので,無理して読まなくても良いです.
まず最初に,感想というか,評価を書いてしまいます.
全体の物語の構成はほぼ完璧だと思います.
音楽も,秀逸です.
最初に流れるtitle画面の曲(前作までだと「朝影」,「汐」に相当)と,オープニング曲(「Last regrets」,「鳥の詩」,「メグメル」に相当)がじわじわ来ます.
個人的に,世間ほどAIRの「鳥の詩」を評価していないためか,今回のオープニング曲,Little busters!は鳥の詩を超えたと思っています.
ちなみに,Little busters!の歌詞は重要なネタバレを含んでいますので熟読は自己責任でお願いしますね.例えば,ひぐらし第一期のwhy,or why notを日本語で歌うぐらいの強烈なネタバレを含んでいると思います.
正直言って,リトバスのタイトル画面の曲は,同じ旋律を延々と繰り返すだけの,かなり単調な曲なのですが,その曲の意味を理解できたときに,すごく合っていると思えます.もちろん,事情を知らなくても,綺麗な曲として聴こえますが.
リトルバスターズ!と他の作品の類似点
ここから先,重大なネタバレがくちゃくちゃあります.
ここから先の文章は,普通にネタバレを含みます.
ネタバレを含みます.
ネタバレを読むと面白さが損なわれます.
ここからは共通点があるなーと思った作品を挙げます.
別に悪い意味で挙げるのではなく,ただの分析です.
連想した作品1:「ラブひな」と「魔法先生ネギま!」
この二作品を挙げた理由は,リトバスの物語の核心に触れますが,リトバス!がギャルゲーであるにも関わらず,理樹と鈴の成長を描いた物語だからです.これは赤松健の作品でも見られる手法で,ここで挙げた2作品では共通して,実は主人公が男女1人ずついて,前半は男の主人公視点で成長が描かれ,後半に他方の主人公であるヒロイン視点での成長が描かれています.
連想した作品2:バトルロワイヤル
世界の秘密に関するあまりにも直球過ぎるネタバレその1.
いや,これは単にBAD ENDがあまりにも悲惨なので連想してしまっただけですが.
連想した作品3:ひぐらしのなく頃に+解+礼
世界の秘密に関するあまりにも直球過ぎるネタバレその2.
これは,かなりの部分が共通していますね.
展開も,世界構造も,そして解決策も,結末までもいい意味で似ています.
こういう話が好きなのでいいですが,若干ぎりぎりだった可能性があります.
連想した作品4:涼宮ハルヒの消失+涼宮ハルヒの暴走
世界の秘密に関するあまりにも直球過ぎるネタバレその2.
これも仕方のないことでしょう.
「永遠の一瞬」と「エンドレスエイト」の世界の構造はほぼ同じでしょう.成り立ちは全然違いますが.
連想した作品5:新世紀エヴァンゲリオン
多くの作品がこの影響下にあるわけで,特に珍しくもないでしょう.みんなの見た夢の「世界」では境界が曖昧らしいということで連想しました.
連想した作品6:ソフィの世界
小中学生向けの哲学入門書+メタフィクション,「ソフィーの世界」に展開が似ています.
世界の秘密を知る経緯,知ったあとの展開の両方とも似ている.
連想した作品7:キングダムハーツ2
うろ覚えですが,伏線の張り方や演出が随所で似ていました.
最高に楽しめましたよ.
是非やってみてください……って,やる前にここまで読んでしまった人はいませんよねー.