No.1399: 一番の宝物
月別表示: 2010年06月の記事 カテゴリー: VisualArt's Key
2010年06月28日の日記の概要
開発ブログ開始から11ヶ月、ずっと楽しみにしてきて、楽しんできて、楽しめた、Angel Beats!の最終回を見終わったので、それについて。ガルデモの曲やMSYB、Brave Song、一番の宝物といった名曲も数多く生まれました。この楽しかった日々がもう終わってしまうと思うと、少しどころか、かなり寂しいですが。再来月にはガルデモLiSA全国ツアーなんかもあるみたいで、まだまだAngel Beats!は余韻を残しまくるようです。
.Angel Beats!を見終えて
もの凄い勢いで賛否が分かれていますが、私はもの凄い勢いで絶賛する側です。
毎話数飽きさせないと言っただけあって、確かに飽きなかった。だれなかった。
捨て回はなかったはず。その分だけテンポは恐ろしく早かったけれど。
しかも。
あれだけ伏線張らないことで有名な麻枝さんが、Angel Beats!に於いてはきちんと伏線張ってるし。
冒頭のハンドソニックとか、ようやく意味を持たせてくれたかと。
そんなの伏線じゃねぇよって人は、あからさまな伏線を求めすぎる。
伏線は伏せていないとだめなものです。
絶対に泣けないものだと思っていたけれど、ラストシーンの演出の鮮やかさは見事だった。
これは泣けなかった人にも、少なからず心に訴えるものがあるんじゃないだろうか。
すでに作品の善し悪しとは独立した仕組みで泣かせる手法になっているから。
視覚と聴覚で、感情を強制的に揺さぶる演出。
karutaが歌う「一番の宝物」が流れ、
Angel Beats!というタイトルはそういう意味だったのか!という伏線回収から始まり、
二人きりになった学園で、愛し合うことを選ばずに、新しい生へと旅立つふたり。
これまでは戦線のみんなのために動いてきていた音無の、かなでを失うことへの動揺
「命をくれて本当に--ありがとう」と言って消えるかなで。
かなでを見送ったあとの音無の狼狽加減と悲痛な叫び
本作最後のセリフは音無による(というか神谷さんの名演技による)「かなでえぇぇぇぇぇぇ」だったのは高評価。
「一番の宝物」が最後のサビで+1転調するあたりはもうそれだけで涙腺なり聴覚野を刺激する。
仰いだ空の青さと、白く薄い雲
学園全景が映り、敷地の外には何も無い世界から、神々しいほどの輝きが昇っていく
音無が生まれ落ちていくシーンだと願いたい。
そしてそのままスタッフロールへ。
ひとりひとり消えていく演出。
最後はふたり、かなで→結弦の順に消えていく。
蛇足と言われているCパート(学園外のシーン。来世以降の生者の世界を思わせるカット)も含めて、音無はあの後、死後の世界を去ることが出来たということを示唆しているんじゃないかなあ
Angel Beats!という作品は「生きることは素晴らしい」ということを主張しているのだから、
主人公がかなでに執着して死後の世界に残り続けるBAD ENDなんてないでしょう。
karutaって誰?
ところでkarutaって誰?って思ったので調べてみたら、VAのVocalist Brand ”Veil”のメンバー。
Angel Beats!開発日記にて触れられていた、Kさん=karutaさんだったということ。
karutaさんVerの一番の宝物は難産だったようです。
いきなり実質最終話エンディング曲の歌姫に抜擢されるほどの人なのですが、ぜんぜん知らなかった。
LiSAさんといい、隠れた才能をどんどん掘り起こしていくアニメだなぁ。
そういう狙いもあるのだろうけれど。VeilはVAのブランドだし。
一番の宝物は2バージョンある
ちなみに、この「一番の宝物」という曲は二曲あって、それぞれ歌詞違うのですよ。
Keep The Beats!にはYui ver.が、Angel Beats! OSTにはkaruta ver.が収録されるとのことです。
karuta ver.が待ち遠しい。
そんな感じで、演出面の裏側が垣間見えつつも、凄く納得の最終話でした。
Angel Beats!は、この三ヶ月間を一気に駆け抜けた作品だった。
2クールは要らない。この惜しさとか、物足りなさ、余韻だけでもう充分だった。
今後なにかのメディアミックスがあるとしても、一端ここで区切りをつけるべきだった。
宝物みつけた
当分はAB!が一番の宝物になりそうです。
少なくとも、宝物では有り続けるでしょう。
というような隈無くAB!を絶賛する記事があってもいいはず。