No.703: 毒薬のお話 その1
月別表示: 2006年10月の記事 カテゴリー: 未分類
2006年10月17日の日記の概要
excerpt
.生薬の講義のまとめをしている最中ですが、とてもchaosなものが出来上がりつつあります。構造式はISIS Drawを使って描いているんですが、紙面に散りばめられたalkaloidsの大群。30個の構造式が大いに威圧的です。ちなみに、alkaloidsは植物に含まれる塩基のことで、生理活性が顕著なので数ある植物の成分の中でも早くから注目され研究されてきた化合物群のことです。知らずに山菜摘みは出来ないほど恐ろしい存在。
これだけ猛毒のような化合物(の構造式)を眺めていると、よく推理漫画とかで見聞きするものも多く出てきます。
例えば、
トリカブトに含まれるalkaloidであるAconitine アコニチンは名探偵コナンの第14巻に出てきました。旅先で難解も殺人事件に巻き込まれる理不尽な世界であっても、こんな毒物の知識を持っている小学生は珍しく、危うく蘭に疑われるところを何とか切り抜けるという展開がありました。
Strychnine ストリキニーネ(ストリキニン)はスパイラル(リオと病室で対決し、歩が負けた回)や古畑任三郎(イチロー選手が犯人役の回に登場)で出てきたのが印象的でした。とても苦いらしい。。。ちなみに、非常に安定な構造なので殺人には向いていないらしいですよww致死量以上のものは死後に残存するらしいですので、悪いことしちゃダメですよ。カワイイ名前の植物ホミカ(マチン科)に含まれる。
たぶん、続きます。
毒物大好きな薬学生はいけないですか?w