No.869: β adrenergic antagonist: propranolol, pindolol
月別表示: 2007年06月の記事 カテゴリー: 未分類
2007年06月14日の日記の概要
excerpt
.木曜日。今週はなんか早い。毎日がとても早く過ぎるが、来週の発表の準備のために勉強できていないのが気がかりだ。
この手で終わらせたくなる、何も悪いことじゃない。
今日の実習では、二日前に注射器でvirusを培養し始めた鶏卵を開ける作業。
先の尖ったtweezersで、先日のvirus注入時に卵に開けた小さな穴を更に広げ、缶切りを開けるときのように装甲を削り、中にいるアレを見ないように漿尿液を採取するという作業は、まさにジアースに乗った少年少女が敵性地球人のいる核を葬るようだった。でも、こういう犠牲の上に人類の生活は成り立っている。受精卵じゃない鶏卵は毎日のように食べているし、なんかもう今更だ。
「薬理学」の枝葉 #5
交感神経遮断薬の第1回目。β遮断薬 beta-blockerについて書きます。
Propranolol(プロプラノロール)はβ1非選択的遮断薬でISA-である。
本態性高血圧のほか、狭心症や頻脈性不整脈の治療にも使う。心臓(β1)に直接作用するだけでなく、reninの産生を抑制することで間接的にも血圧を低下させる。膜安定化作用 MSA membrane stabilizing activityを有し房室伝導を抑制するため頻脈性の不整脈にも適用される。
Pindolol(ピンドロール)はβ1非選択的でISA+なβ遮断薬で肝臓のCYP2D6で代謝される。
心臓のβ1遮断作用だけでなく、β2遮断作用も示し気管支平滑筋を収縮させるので気管支喘息には適さない。
ISA intrinsic sympathomimetic activityはβ遮断薬が弱く受容体応答を引き起こす性質。遮断作用を弱めるが、心機能低下を緩和する意味では利点ともいえる。