No.872: α1 selective antagonist: prazosin, ergotamine, dihydroergotamine
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2007年06月17日の日記の概要
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.今週の日曜日は日記なんて書いている暇もないほど微生物系実習の試験勉強をしていると思うので、土曜日のうちに日記を埋めておきます。
まあそんなわけ無いんだけどw
とりあえず、これまで書いてきたアドレナリン受容体作動薬の概要を一枚の図にまとめてみたのでここにも貼っておきますね。
なんでこんな図をわざわざ書いたかと言うと、まとめていたから。
何でまとめていたかは自分でもよくわからないw
題して、「薬理学」の枝:Adrenaline受容体(交感神経系)に作用する薬を覚えよう。です。
「葉っぱ」から「枝」になっているのは些細なこだわりです。
遮断薬についての図はまた今度と言うことで。
お絵かきに疲れた。
ぺんたぶれっとが欲しいw
「薬理学」の枝葉 #8
交感神経遮断薬の第4回目。α1遮断薬について書きます。実は、α1は組織により更にsubtypeがあるらしく、α1A遮断薬とかがあるようですが、それは次回ちゃんと扱うことにして、今回はα1受容体を広く遮断するものを挙げます。
Prazosin(プラゾシン)はα1遮断による降圧作用と、尿道平滑筋弛緩作用を持つ。代謝障害のある患者への降圧薬または前立腺肥大症に伴う排尿障害に適用される。同様の作用機序を持つα遮断薬は多いが、prozosinは最初に開発されたα遮断薬ということで覚えておきたい。
Ergotamine(エルゴタミン)はcaffeineと併せて片頭痛の軽減目的で適用される。麦角alkaloidはこの他にdopamine受容体、serotonin受容体にも作用するので薬理効果は多岐に渡り、複雑。
遮断薬としてあげたが、実際にはα1部分作動薬なので、平滑筋収縮作用を持ち子宮平滑筋を収縮させるので注意が必要。
麦角alkaloidでは、血管収縮はergotamine、子宮収縮はergometrineが優れているらしい。
Dihydroergotamine(ジヒドロエルゴタミン)も片頭痛に適用する。Ergotamineとの違いについては調べていないのでわからない。
次回はα1選択遮断薬についての後編。
次回をもって、「薬理学」の枝葉の第1部(アドレナリン受容体編)は完結します。今回挙げられていない薬はそのうち登場するかも知れないです。6月にはいってから約1週間いろいろと書いてきた訳ですが、文章を書くよりも、ISIS drawで構造式を書いて、大きさを修正して、pngに変換する作業に疲れたw
でも、考えてみれば昔はもっと大変だったんだろうな~。構造式とか、掲示用に綺麗に書こうと思ったら定規だけじゃなく分度器とか必要っぽいwwww最低でも三角定規か、2本目の定規がいる。Computerによるproteinの立体構造予測なんてまさに夢のような技術だ。
いつ再開するかは未定ながら、第2部は何にしようかな~っていう状況。
素直に副交感神経系(コリン作動性神経系)に作用する薬について書くのも良い。
敢えて中枢神経系へ冒険するのもあり。どう考えても知識不足だが。
うっかりprostaglandin系を掘り下げるのも楽しそうだ。