No.1332: とある飛空士への追憶
月別表示: 2009年09月の記事 カテゴリー: 読書遍歴
2009年09月03日の日記の概要
犬村小六のとある飛空士への追憶を読みました。王道すぎる物語構成と「大瀑布」や「二大帝国」に代表される魅力的な世界観、もどかしい「身分違いの恋」、「ひと夏の初恋(両方とも)」、「熾烈な空戦」など終わり方を含めて個人的には好みのど真ん中!な作品でした。
読書の秋がはじまる
もう9月ですね。
この春から始まった仕事も慣れてきて、社会人の精神的な自由時間の短さに多少なりとも耐性が付いてきました。といっても、学生時代の方が拘束時間が長かった気がするので、この辺りはよく分からないですが、とにかく精神的に余裕が出てきました。
そんな夏の終わり、夜も涼しくなってきた頃に読書をしたくなるのも自然なのかも知れません。昔からなぜか読書の秋とか言いますし。
久しぶりに物語に触れたいという欲求が高まってきたので、部屋に山積している未読ラノベを消化しはじめました。
ローマの休日+天空の城ラピュタ
まずは春頃に購入したガガガ文庫のとある飛空士への追憶という作品を読み終えました。
筆者が自ら、「ローマの休日+天空の城ラピュタ」と表現する物語。
文章の質は、ラノベとしては高水準でありながら中高生にも無理なく読めるであろう語彙で、以前よりも日本語の語彙力が落ちていていることを感じている私にも大変楽しめた、というようなことは畏まった文体で書くことではないけれど。
あらすじを書くのも無粋な気がするので、読んだ後に心に残ったキーワードをいくつかここに書き残しておこうと思います。
世界観はファンタジー、二国間の戦争、世界を2つに分ける大瀑布、敵国からの脱出劇
天空の城ラピュタもそうだけど、私はばっちりゲーム世代で、RPGといえばFINAL FANTASYという世代なので、この物語を読んでいて、FF9の冒頭、リンドブルムへの飛行をなんとなく思い出しました。そういえばFINAL FANTASY IXも「飛空艇」で「戦争」で「身分違いの恋」で同じような切なさが残る物語、つまりローマの休日+天空の城ラピュタな物語でしたね。
途中でヒロインが自ら断髪するシーン(=拘束から自由へ)があるのも、そんな感じでしょうか。
といった感じで「とある飛空士への追憶」について雰囲気だけでも紹介できればと思い、書いてみました。
ええ、そうです「ローマの休日」を知らないので話が膨らまなかったのでFF9でお茶を濁しました、すみませんでした。