No.1605: ラキのSRS(性別適合手術)日記 in タイ王国 Day 10
月別表示: 2014年12月の記事 カテゴリー: 萌え絵練習帳
2014年12月04日の日記の概要
SRS(性別適合手術)日記10日目、術後7日目、通院1日目。通院初日は消毒と抜糸だけでした。
.今日から通院開始
通院は1日2回午前と午後です。
帰国する12月15日まで毎日続けます。
ガモンホスピタルの3階の処置室で、椅子に横になって、患部の消毒をしてもらいます。
ダイレーションが始まるのはつぎの日曜日(12月7日)からなので、それまでの間は消毒のために朝と昼に通院するだけです
あとは自由に過ごして大丈夫。
といっても、まだ術後一週間、立ち上がれるようになったのは一昨日、という状態なので、無理は禁物ですが。
朝食
冷凍食品を温めて食べました。
調理方法がタイ文字で書かれているので、なんとなく温めました。たぶん大丈夫。
10:00 消毒と抜糸
消毒の手順はわりとカンタンなのですが、詳細はまた後日書く予定です。
まだ術後ということもあり、触られるのがちよっと怖い状態です。
見せるのはもうどうでもいい感じです。好きなだけみてください、って感じですね。
通院初日で、抜糸もありました。
非常に細い糸が縫い付けられていたようです。
黒い糸に見えました。
それをナースエイドさんがハサミでチョキチョキ切ってくれます。
抜糸の箇所は、小陰唇のあたりでした。
ちょっとだけ痛い。
けど、そんなに痛くない。
昼食
お昼ご飯は屋台のチキンと、謎の魚のフライを買って、コンドータウンに帰って食べました。
14:00 消毒
消毒だけだと、15分ぐらいで終わります。
夕食
パートナーと2人で近所の日本食レストラン最善(ZAIZEN)に行きました。
とても美味しい。
せっかく2人でタイまで来たので、もっといろんなところを見て回りたいなぁ。
でも、この日は疲れたので、薬を飲んで、寝ました。
薬について
退院後も薬を服用しているのですが、その内容について書きます。
退院時に受け取った薬は全部で4種類ありました。
多いものは1日4回服用する必要があります。
時間帯は、できれば均等に。
無理なら、だいたい4時間ぐらい開いていれば服用して良いでしょう。
全て成分名表記で統一します。
処方薬・用法・用量
- シプロフロキサシン錠500mg 1日2回 1回1錠
- メトロニダゾール錠400mg 1日4回 1回0.5錠
- セラペプターゼ錠5mg 1日4回 1回1錠
- アセトアミノフェン錠500mg 痛いとき 1回2錠
解説
Rp.1 シプロフロキサシン
抗菌剤です。細菌の増殖を抑えます。
日本国内ではシプロキサンという商品名で販売されています。
ニューキノロン系抗菌剤と呼ばれます。
広い範囲の細菌に対して、殺菌的に作用します。
細菌の環状ゲノムDNAの合成に必要なDNAジャイレースという酵素を阻害することで、細菌の細胞分裂が停止して、細菌は死にます。
これによって、術後の患部への細菌感染が予防できます。
Rp.2 メトロニダゾール
抗菌剤です。細菌の増殖を抑えます。
日本国内ではフラジールという商品名で販売されています。
日本ではトリコモナス膣炎の治療に使うことが多いですが、細菌はピロリ菌の二次除菌(何らかの理由により1回目の除菌に失敗した場合に使用する薬を変更して行う再チャレンジ)にも使用されることがあります。
嫌気性細菌に対して、殺菌的に作用します。
メトロニダゾールは嫌気性細菌が特異的にもっているニトロ還元酵素系の作用によって、ニトロソ化合物に変換されます。
変換されたニトロソ化合物がもつフリーラジカルによって細菌の二重鎖DNAが破壊されて、細菌は死にます。
余談ですが、とても苦い薬です。洒落にならないほど。
ミネラルウォーターで飲もうとして、うっかりすると口の中の水に満遍なく苦みが拡散します。
すばやく飲み込みましょう。
Rp.3 セラペプターゼ
消炎剤です。炎症を鎮めます。
日本国内ではダーゼンという商品名(他ジェネリック多数)で販売されていましたが、2011年2月に販売中止になりました。タケダ薬品から発売されて以来40年間に亘り使用されてきた薬でしたが、再評価の結果、効果が十分ではない・確認できないといった理由で回収・販売終了しました。
この薬が効く仕組みは解明されていません。
今後も解明されることはないかもしれません。
服用しなくても、あまり影響はないと思ったのですが、服用しても害はないので、私は服用しました。
Rp.4 アセトアミノフェン
解熱鎮痛剤です。熱を下げ、痛みを和らげます。
日本国内ではカロナールという商品名(他ジェネリック多数)で販売されています。
古くから使われている薬なのに、薬が効く仕組みは、これだ!というものはないようです。
ちなみに、ガモンホスピタルの処方量は日本基準ではかなりの大量処方に見えます。
いちおう日本国内の基準でも1日最大4,000mgまでは服用できるのですが、あまり多く服用すると肝障害のリスクがあるので、痛みがないなら服用しないようにしたほうが良いと思われます。
余談ですが、ネコには(イヌも)、この薬を代謝する酵素があまりないので、服用させないようにしましょう。
とても危険です、少量でも中毒を起こすみたいです。
あまり怖い話を書いて、痛くても服用できなくなると困るので補足すると、この薬は小児にもガンガン使われている安全な薬です。大量に服用したり、お酒と一緒に服用すると危険なだけです。