No.560: しなみっく
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2006年04月13日の日記の概要
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.図書館
なんで Lagrangian を求めれば Newton の運動方程式が計算するだけで求まるんだろう?
そんな疑問の答えを求めて図書館に篭ること三時間半。
分かったような分からなかったような。
ただひとつ。
薬学部でよかったwwwwwww
「物理は趣味です」ってどうどうと言えるwwww
解析力学などは今後ゆるゆる解明していく所存でございます。
ちなみに三時間半の間に Sarin の合成法が書かれた本を見つけてしまった。
Schrader
Ambros
Rudriger
Van der LINde
の4人のが研究したからSARINという名がついていて、構造式は意外なほど簡単。
11年前にこの東京の地下で起きた事件だ。当時はまだあまり News とかよく分かっていなかったけど、やばすぎでしょ。
読んでいて治療薬である PAM や atropine が欲しくなった。
なんと予防薬もある!
でも誰もSarin対策して日常生活を送ろうとはしないでしょうね。
当時もよく言われていたけど、信者の中のこの合成法を考案した人は平衡を考えて出発物質を選んだりしていて化学者としてなかなか優秀だったらしい。Madすぎるが。
今日の実験はほぼ成功。
収率が悪いのは今後の課題。
とにかく水分切って、純度を高めることには成功した。
「混融試験」って如実に純度が判定されるから怖い。
便利だけど。
今回はぴったり生成物と標品が同じ化合物であることが証明された。ちょっと感動。
何をやったかというとCinnamic acid (ケイヒ酸)の精製をした。
構造は Ph-CH=CH-COOH。
C6-C3化合物なのでphenylpropanoid だったりもする。
Ph-CH=CH-CHOだったら Cinnamon の香りがしたのに、残念。