No.592: 共役不飽和系
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2006年05月18日の日記の概要
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.木曜日なので、とりあえず今週の実習は終わり。なんだかだるい一週間だった。それは5月病の所為でもあったのかもしれない。もう5月も半ばをすぎた。5月病が治るまで、あと2週間w
今週扱った医薬品は8種類。まあ確認試験と純度試験だけを行ったので、その薬効とか作用機序なんてのは全然記憶していませんが。
なんで平仮名なのかはもう分かっているとは思いますが、原語表記に抵触するからです。でも、日本薬局方に正式にカタカナ表現が載っているので、英語表現を併記する場合はカタカナ表現を用いることにします。めんどうな時は適当に書きますが。そもそもIUPAC名は英語表記ですが、日本語読みと英語読みが存在するため複雑です。英語圏ではEthaneを「えていん」と読むとか、本気で怒りますよ?wwww
Aspirin
高校でも習う有名な薬品で、誰もが一度は飲んだことがあるはず。
確認試験の手順は、加水分解させて生じた salicylic acid に塩化鉄(III)試薬を加え、赤紫色の呈色を確認する等。
◆不純物としては、上述の salicylic acid が考えられる。(湿気で加水分解)
Ethyl Aminobenzoate
酢酸と濃硫酸を加えて加温すると ethylacetate 臭。
◆不純物としては、酸(たぶん、4-aminobenzoic acid)。
Ethosuximide
抗てんかん剤。てんかんと聞くと1998年12月16日を思い出す。光過敏性てんかんって言葉。animeの制作会社、放送局(テレビ東京)任天堂もさぞ焦ったでしょうね。当時小学生でしたが。ちなみに実家に video が残ってますよ。幸いなことに何回見てもそのような症状になりませんでしたがwww確かに目障りな表現でしたが。何であるかと言うと、当時木曜日は塾に行っていたからっていう小学生的な理由w
-suxi-から何となく連想できるように、succinic acid誘導体から生成する。ので 2-ethyl-2-methyl-succinic acid anhydride が不純物として混入しうる。
Barbital
確認試験は理解すれば簡単。NaOHを加えて煮沸すると、右の-CO-NH-CO-の部分が開環して、Carbamic acid [RNH-COO-H] → R-NH2 + CO2 の反応が起こる。
催眠鎮痛、抗不安に対して。
Ethenzamide
確認試験の方法はBarbitalを同じでおk。
不純物として、salicylamide(原材料)が考えられる。もちろん含まれていたらダメ。
Isoniazid
不純物として、hydrazine [ H2N-NH2 ]が考えられる。
Clotrimazole
炎色反応[ Beilstein 反応]で緑色。
Indometacin
炎色反応[ Beilstein 反応]で緑色。
ポケモンに出てきましたね。素早さを上げる薬として。ピカチュウにひたすら濫用した記憶が。「個体値」とか知らない頃に。同じくポケモンの薬品に、タウリン、ブロムヘキシン、リゾチウム、キトサンが出てきています。何故だw
実習を終え、図書館へ。今日こそ有機化学を何とかしないと。っていう意気込みで到着。14時30分。それから有機化学と格闘すること3時間。ちょっと休憩っていうことで外に出て90円のcoffeeを買ったら 365mL 入りで、飲むのに時間がかかった。そして不味い。なんか薄めすぎていて…。
結局19時30分までねばって、上巻の最大の敵であった「共役不飽和系」を倒す。enyneとか適当な命名したのは誰ですか?孤立dieneとか共役diene。共役不飽和系って、やってみるとなんかやっつけ仕事でしたが…。
あと2章で上巻を終え、いよいよ下巻へ。っていうか、このまま授業の進行に追いついて、楽に有機化学の試験を乗り越えれば理想。調べたら大学院の試験にもかなり有機化学が出題されているし、国家試験にも必ず出題されるんだから、頑張らないと。
ポケットにファンタジーっていう曲を聴くと当時を思い出して、なんかいろいろな意味で痛々しい。