No.710: 生薬の学名を解読してみた#5
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2006年11月03日の日記の概要
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.これまでに解読の終わったものは12個あります。最近思うのですが、意味がわかっても用途とか含有成分をしっかり記憶しないと意味がないのではないか?含有成分が何故その用途に結びつくのか、薬理学的に理解したいし、含有成分を全合成するにはどのような出発物質と反応を用いればいいのかと言う有機合成的な興味も沸くところです。薬理学を理解するためには生理学と生化学の理解が必須だし、そういう意味ではこの時期になってようやく全ての勉強が繋がってきたんだなと実感がわいてきましたが。
でも、とりあえず、そういうことは50個全部の解読を終えてから考えることにします。
これまでの12個の生薬の、基原植物をcopy and pasteではなく手打ちします。
覚えるために。
Foeniculum vulugare
Arctostaphylos uva-ursi
Scutellia baicalensis
Phellodendron amurense
Coptis japonica
Polygala tenuifolia
Pueraria lobata
Glycyrrhiza uralensis
Platycodon grandiflorum
Catalpa ovata
Citrus aurantium
Prunus armeniaca
今回はクスノキ科のケイヒ、マメ科のケツメイシ、リンドウ科のゲンチアナの3つ。
ケイヒ
基原植物
Cinnamomum cassia
(「カッシア」という名のシナモン)
生薬名
Cinnamomi Cortex
(シナモンの樹皮)
主成分はcinnamaldehyde。芳香性健胃薬。
- cassia この種の古代の名称。後に「マメ科」の意味になった。
ケツメイシ
基原植物
Cassia obutusifolia
(丸い葉のマメ)
生薬名
Cassiae Semen
(マメの種子)
主成分はemodin。整腸薬。
- cassia マメ科
- obutusis 丸い
- folia 葉
ゲンチアナ
基原植物
Gentiana lutea
(黄色いリンドウ)
生薬名
Gentianae Radix
(キササゲの果実)
主成分はgentisin。苦味健胃薬。
- gentiana リンドウ科
- lutea 黄色い