涼宮ハルヒの憂鬱: サムデイ イン ザ レイン
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涼宮ハルヒの憂鬱第09話の概要
雨が降りそうな放課後のこと、ハルヒはキョンに商店街の電気屋から電気ストーブを貰いに言ってくるように命じる。キョン不在のSOS団の様子が描かれる「退屈な日常」を描きながら製作側の野心たっぷりな特異な話。
.涼宮ハルヒの憂鬱 TV第09話のあらすじ
雨が降りそうな放課後のこと、ハルヒはキョンに商店街の電気屋から電気ストーブを貰いに言ってくるように命じる。キョン不在のSOS団の様子が描かれる「退屈な日常」を描きながら製作側の野心たっぷりな特異な話。
アニメオリジナルの回だということ
この回は他の話とは異なりやや特殊で、小説での原作が存在しない回である。しかし、涼宮ハルヒシリーズの原作(小説)の谷川流さんがアニメの脚本を担当したので、アニメオリジナルの話であると同時に「原作」であるとの解釈が自然であろう。特にSF的な出来事が起こらない、番外編のような回ではあるが、これがSOS団の日常であり、ハルヒとキョン、そして他のSOS団員の振る舞いを落ち着いて楽しめる貴重な回でもある。
――サムデイインザレイン(以下サムデイ)について
監督 アニメでしか出来ないような事をやってみた。有希はカメラに気付いていたのかも。
有希の長回しカットは長くやらないと意味が無いと思っていた。あれは有希の日常を表している。
有希は普段もあんな感じで本当に他に何もしていない。マンションの一室で3年間もああいう寒気のする暮らしをしていた事を想像してほしい。
サムデイは最後のハルヒの笑顔が印象的だったが、有希が主役の話。
ダイレクトに消失へと繋がるので伏線にもなっている。
普段、有希がやりそうに無い事もしている。カーディガンは有希が掛けたのだろう。
――じゃあ鶴屋さんにハルヒたちの居場所を教えてキョンには教えなかったのは
監督 そういう事なのだろう。キョンと一緒に居たかったのだと思う。
「Megamiマガジン、アニメ版監督インタビュー」より引用
題名だけ見てもなんとなく予想できるように、この話は豪雨の中ハルヒ的怪奇現象がSOS団を襲うような類の展開は一切無く、ありふれた日常が描かれていて、主題歌「ハレ晴レユカイ」の歌詞の一節アル晴レタ日ノ事 魔法以上のユカイが 限りなく降りそそぐ 不可能じゃないわ
という部分と対になる話になっています。
キョン不在のSOS団の日常
相変わらず無言で本を読み続けるヒューマノイドインターフェイスと、ハルヒのおもちゃとして剥かれる未来人と、完全なるイエスマンな姿勢を貫く副団長時々超能力者たち。この光景もさすがに見慣れたが最初に涼宮ハルヒの憂鬱(原作)を読んだときは、さすがに、この作者はヤヴァイんじゃないかと思ったもので、こんなにSF的な記号を盛り込んで消化不良に陥らないかと心配したものだったけれど、今なら安心して今後のトンデモ展開に期待できる。この感想を書いているのは都合により感想を書くのが遅れたために、小説の「分裂」が発売された日以降なのですが、「分裂」もかなり混沌とした状況で、「憂鬱」の頃と似た雰囲気になってきましたね。
一方、キョンは……。
団長の命令に従い、急遽高校への長い坂を下り、電車を使ってまでストーブを受け取りに行くという任務に向かうキョン。たびたび描写される坂道の過酷さを考慮すればちょっと可哀相な光景ではあるが、SOS団の部室にストーブが入るならとキョンは比較的好意的にハルヒの行動を受け止めているらしく、素直に任務に就いたのであった。
長門有希の日常
最初に書いておきますが、今回、長門は一切喋りません。(映っている時間が長いので、気づきにくい)何読んでいるのか、本気で気になりませんか?同志が…というか先輩がたくさんいるようで、既に大半の長門文庫の蔵書が割り出されているようですね。まあ、多くは長門有希の100冊から選出されているらしいですが。
長門を主とするこの回の特徴とも言えるシーンが数分間あります。これを放送時に観ていた人の中には、「手抜き」とか、「放送事故」だと勘違いした視聴者もいたかもしれないですが、確かに、画期的で独創的な手法だと思いました。一瞬「手抜きじゃないか」という気も確かにしましたが、これが長門が感じている「なにも変わらない日常」だということを考察されているblogを観て、私は考え方が変わりました。これが意図された物であるならばアリだと。
……実はこのシーン、無音ではなくて、ちゃんと音声が入っているので、音量最大で聴くことをお勧めします。放送部かなにかの発声練習や演劇部か何かのガラスの仮面の練習の音が聞こえます。「恐ろしい子…」とか。それでも飽きますがwww
最終話にふさわしい最後
放送順では無難な位置に配置されていましたが、DVDでいうと最終回なので、さすがに、キョンとハルヒに絞ったラストシーンです。これ、「涼宮ハルヒの分裂」に出てきたあるシーンに酷似しているような気もします。
参考:ハルヒのケータイの機種
SOS団の部室(文芸部)に入ってきたハルヒが持っていた携帯電話の機種はどうやらDoCoMoのSO506iのようです。
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