ΠΛΑΝΗΤΕΣ(プラネテス): 「屑星の空」
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ΠΛΑΝΗΤΕΣ(プラネテス)第10話の概要
ユーリの妻は高高度旅客機とデブリの衝突事故で行方不明になっていた。彼女が事故直前に持っていたコンパスを探すため有給も使わずに全ての回収されたデブリの情報を調べる。ある日の作業中、そのコンパスを見つけるが…。
.あらすじ
ユーリの妻は高高度旅客機とデブリの衝突事故で行方不明になっていた。彼女が事故直前に持っていたコンパスを探すため有給も使わずに全ての回収されたデブリの情報を調べる。ある日の作業中、そのコンパスを見つけるが…。
ユーリ
ユーリが白いカーネーションを買ってきた。
船内に飾ろうと思ってという彼。
しかし、どこか所在無げな表情で宇宙を眺めている。
そんなユーリの態度に業を煮やし、水臭いと怒るハチマキ。
タナベは前回の最後に発覚した、ギガルトの病状をハチマキに伝えなくていいのか葛藤する。
大切な人と、心の準備も出来ないまま、別れの言葉もいえないまま別れるのは辛い。
でも、言わないでくれと言ったギガルトとの約束は守りたい。
その問題から目をそらすため、と本人は言うが、ギガルトの教えどおり、作業服(宇宙服)を10秒以内に着る練習をする。
コンパス
デブリ作業中にコンパスを見つけたユーリ。
高高度旅客機って、宇宙を飛ぶんですか。
そういえば、宇宙空間を飛べば墜落の恐れが減りますね。
その代わりデブリとは衝突しますが。
コンパスに気を取られるあまり、フィーの指示が聞こえない。
デブリの群れとの交差線上に入ってしまったユーリに容赦なくデブリが当たる。
その速さは隕石と変わらないほどで、ユーリを丘(地球)方向へ加速させる。
一緒につながれていた作業船は先に地球の引力に引かれ、青白く輝き始める。
ごく薄い地球の大気がユーリを包み始める。
丘に落とすわけにはいかねぇんだよ!
絶対突入面突破。
高度120キロ。
大気圏に…落ちる…
意識を失ったユーリ。
第01話でデブリをけり落としたハチマキも、さすがにこんな大切な仲間が大気圏ギリギリの高度に達するとは考えていなかっただろう。
フワフワと1Gの境界線でのハラハラさせるドラマ。
繋がっていた命綱は摩擦熱で先に燃え尽き、ユーリの体もまさに地球に落ちていきそうになっていた。
タナベがユーリの体を受け止める。
ユーリの意識が戻る。
コンパス…握り締めていた!
コンパスの中身-Please save Yuri.-
このときのBGMが神レベルで、恐ろしいほどカッコイイシーンです。
これは漫画では表現できないのではないでしょうか?
実写でもなかなか出来ないでしょう。
アニメだからこそ。
造花を奥さんに手向けるユーリ。
失われた命は、決して帰ってこないけれど、なんだか癒された。
[宇宙周辺知識10] 大気圏、ケスラーシンドローム
大気圏って言うと「入ったら燃える」って言う印象を持つ方が多すぎますが、別にそれ自体が自然発火する環境ではないです。
第01話から言われているように、デブリは秒速数十kmという驚異的な速さで軌道上(宇宙空間)を飛んでいるわけで、大きな速さの物体が大気のある空間に入り込むと、いままで無かった前方の空気を圧縮しながら進むことになるため急激に空気の温度が上昇し(運動エネルギーが熱へと変わる「空力加熱」)、やがて発火点に達し、燃え尽きます。
じゃあ、ゆっくり入ればいいのかといえばそういうわけでもない。
この場合の、ゆっくり入るって言う仮定がまず難しく、宇宙空間を周回するシャトルや人工衛星は秒速数キロという速度を持っているため、それだけで燃え尽きるのに十分な初速度だと思われます。
仮に水平方向の速度が無く、鉛直落下する場合でも、空気が無い間は終端速度も無いわけで、スカイダイビングのような気楽な装備では生きて地球(おか)に降りることは出来ないでしょう。
大気圏への突入には入射角の問題もあり、入射角0度(鉛直落下)が最も燃え尽きやすく、入射角90度(接線方向とでも言うのか)に近いほど燃え尽きにくくなりますが、今度は同時に地球大気によって進入を阻まれ、(光が全反射するような感じで?)弾かれてしまうことがあるようです。
ある程度大きな隕石やデブリが大気圏に進入すると流れ星になります。
燃え残ると地表に落ちてきます。
*この話は原作ΠΛΑΝΗΤΕΣの記念すべき第1話でもあります。
*ΠΛΑΝΗΤΕΣ原作4巻で合衆国と某共和国間戦争により起きたケスラー・シンドローム Kessler Syndrome の直後に大量の流れ星がフロリダで観測されるというエピソードがありました。
なお、Wikipediaによると、この理論は、仮にそのような事象が発生した場合でも空間に対する宇宙ごみの密度、速度などの問題があるため、実際にケスラーシンドロームが発生するとは考えられていない。
とされているが、作中の時代には大量のデブリが存在すると説明されており、十分可能性があると思われる。
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